インフォグラフィックの基本を全9回で解説します。今回はその第7回です。第1回から読むにはここからどうぞ。
はじめに
ここまでインフォグラフィックとは何か、求められる背景、使い道など書いてきました。今回は、インフォグラフィック制作の流れを見ていきます。
制作の前に
インフォグラフィック制作は企画から始まります。でも、何もないところから企画が生まれるわけではありません。日頃から様々な情報に触れておいて、インフォグラフィックの題材になりそうなネタを集めておきます。

インフォグラフィック制作の流れ
インフォグラフィックは、7つのステップで作ります。

STEP 1:企画
インフォグラフィック活用の目的をクリアにし、題材を選びます。

STEP 2:情報収集
インフォグラフィックの題材に関係する情報を集めます。

STEP 3:情報整理
集めた情報を整理して、全体像を把握し、インフォグラフィックの対象を理解します。

STEP 4:切り口の決定
整理した情報を元に、インフォグラフィックの切り口を決めて情報を絞り込みます。

STEP 5:レイアウト設計
絞り込んだ情報をもとにインフォグラフィックの構成を考え、レイアウトを設計します。

STEP 6:作り込み
インフォグラフィックの骨組みに対して、色やイラストなどグラフィック要素の作り込みをして、仕上げます。

STEP 7:検証
内容の誤りや表現のミスリードがないかなどを確認し、必要に応じて修正を行います。

うまくいかない時は戻る
インフォグラフィックを作っている過程で、うまくいかない場合は前工程からやり直すようにします。
たとえば、STEP 4で切り口がなかなか決まらないという時は、そもそもの情報が足りていなかったり、整理が不十分ということがあります。料理で言えば、そもそもの具材が足りていなかったり、仕込みが不十分なのと同じで、そのまま進めてもうまくいきません。
おわりに
今回はインフォグラフィック制作の流れを見ていきました(それぞれのステップのテクニックや注意すること、具体例は今後取り上げます)。
次回は、インフォグラフィック制作に必要なスキルを考えます。
インフォグラフィックが好きに
なったら。
運営

櫻田潤
インフォグラフィック・デザイナー
インフォグラフィック専門のコンテンツレーベル「ビジュアルシンキング」運営。📚著書『たのしいインフォグラフィック入門』他