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フード&ドリンク

あのバーガーチェーンは
いつ誕生したのか?

ファストフードのバーガーチェーン誕生の軌跡と今後の動向をインフォグラフィックにまとめました。

ファストフード 歴史 インフォグラフィック

誕生から約100年

1921年に生まれたファストフードのハンバーガー。マクドナルド、KFC、バーガーキングなど、世界を席巻するグローバルチェーンは1970年までに出揃いました。

1921年:ホワイトキャッスル誕生

世界初のファストフードのハンバーガーチェーン。

フォードの車のように、誰でも効率よくハンバーガーが作れる仕組みを開発。紙製のナプキン・帽子の導入など、ファストフードチェーンの先駆けに。

現在もアメリカとカナダでチェーン展開。2019年にはインポッシブル・フーズと提携し、植物由来の人工肉バーガーを販売。創業約100年、いまなお進化を続けている。

1941年:カールスジュニア誕生

カール・カーチャー、マーガレット・カーチャー夫妻が自家用車のプリウスを担保に借りたお金で、ホットドック用のカートを購入して事業をスタート。

1952年:KFC誕生

ハーランド・サンダースが、ケンタッキー州のガソリンスタンド併設の小さな食堂「サンダース・カフェ」を始めたのが発祥。1935年、地域への貢献が認められ、州から名誉称号「カーネル」が贈られた。目玉商品はチキンで、1939年、オリジナルチキンのレシピが完成。その後、ハイウェイ建設の影響や火事で店を手放すも、レシピを元に1952年に「ケンタッキーフライドチキン」の名前でフランチャイズ化を開始。カーネル・サンダースは62歳だった。

1954年:バーガーキング誕生

元の名前は「インスタ・バーガーキング」。1957年に「ワッパー」の販売開始。ライバルの当時のハンバーガーよりも大きく、看板商品となった。

1955年:マクドナルド誕生

シェイク用ミキサーを販売していたレイ・クロックがマクドナルド兄弟からフランチャイズ権を獲得し、一号店をオープン。創業時の社名は「マクドナルド・システム」だった。

1965年:サブウェイ誕生

フレッド・デルーカが17歳の時に、大学の学費を貯めるために始めたサンドイッチ屋が起源。その時の店名は「ピートズ・スーパー・サブマリンズ」。潜水艦(サブマリン)の形をしたサンドイッチをお好み通り(ウェイ)に作ることから「サブウェイ」となった。

1969年:ウェンディーズ誕生

1970年にドライブスルーを導入。ドライブスルー自体はそれ以前も存在したが、ウェンディーズは仕組みを洗練させて成功。現在のドライブスルーの原型を作った。

アメリカのこの動きに対し、日本のハンバーガーチェーンの歴史は、1970年から始まります。

1970年:ドムドムバーガー誕生

日本初のハンバーガーチェーン(※)。ダイエー創業者の中内功がマクドナルドの日本フランチャイズ化を考えるも、契約がまとまらず、独自でスタートしたのがドムドムバーガー。

※ 1963年、沖縄にアメリカから「A&W」が上陸しているものの、アメリカ統治下であったため、歴史上、日本初は「ドムドムバーガー」とされています。(参考文献『ハンバーガーの発想と組み立て』

1972年:ロッテリア誕生

ロッテが始めたカフェテリア事業であることから、「ロッテ」+「テリア」で「ロッテリア」。1977年に、世界初となる「エビバーガー」を販売した。

同年:モスバーガー誕生

証券会社に勤めていた櫻田慧が、アメリカ駐在時に出会ったハンバーガーショップからヒントを得て創業。

1977年:ファーストキッチン誕生

サントリーがファスフード事業として創業。2016年に全株をウェンディーズ・ジャパンに売却。

1992年:フレッシュネスバーガー誕生

「ほっかほっか亭」共同創業者の栗原幹雄が会社役員をしながら創業。新鮮な自然食材にこだわったことから「フレッシュネス」を名前にした。

アメリカでも日本でも、すっかり定着したバーガーチェーン。近年は、肉の生産による環境負荷が大きいことから、植物由来の人工肉(他に、代替肉、培養肉、植物肉、植物由来肉などの言い方がある)が勃興してきています。

人工肉の勃興

植物性由来 人工肉 インポッシブルフーズ
Image:Impossible Fodds Media Kit

その市場規模は、統計調査データプラットフォーム「Statista」のデータによれば、2026年には309億ドル(3兆円以上)を見込んでいます(※)。

※ 日本の矢野経済研究所では、2025年の植物由来肉の世界市場の規模は、6,732億円としており、機関によって予測に大きなばらつきがあります(参照:矢野経済研究所プレスリリース 2020年5月)。

植物由来肉 世界市場規模

同じように、人工肉を開発・製造するビヨンド・ミート(2009年創業)の売上・利益も増えており、特に2019年に激増しています。

ビヨンドミート 売上 利益

ビヨンド・ミートの流通チャネルは、大きくは2つ。ホールフーズなどでの小売販売と、マクドナルドやデニーズなどフードチェーンやレストランでの販売です。

ビヨンド・ミート ソーセージ
Image:Beyond Meat Press Kit
ビヨンド・ミート マクドナルド
Image:Beyond Meat Press Kit

そのビヨンド・ミートのライバルがインポッシブル・フーズ。ビヨンド・ミートがマクドナルド、カールスジュニア、サブウェイと提携しているのに対し、ホワイトキャッスル、バーガーキングとメニューを作っています。

インポッシブル・フーズ バーガーキング
Image:Impossible Fodds Media Kit

こうした流れに対し、日本でも伊藤ハム、日本ハム、丸大食品などの大手ハムメーカーが商品化に取り組んでいる他、ハンバーガーチェーンもモスバーガー、ロッテリアがメニューを開発しています。

商品の発売時期
メーカーブランド発売開始
伊藤ハムまるでお肉!2020年3月
日本ハムナチュミート2020年3月
丸大食品大豆ライフ2017年
バーガーチェーン商品名発売開始
モスバーガーソイモス野菜バーガー他2015年3月
ロッテリアソイ野菜ハンバーガー2019年5月
Source:各社プレスリリースより

まだこれからという段階ではありますが、気候変動だけでなく、人口増加による食料不足、健康、菜食主義など、大きな社会トレンドに沿った動きのため、ファストフードチェーンへの影響は高まっていきそうです。


著者

櫻田潤

インフォグラフィック・エディター

情報の理解と伝達にビジュアルを活用することに取り組んでいます。


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