なぜ?
23/24シーズン、プレミアリーグを戦い、残念ながら1シーズンでチャンピオンシップ降格となったルートン・タウン。
次の24/25シーズンも昨シーズンと同じホームユニフォームを着用すると発表しました。
プレミアリーグの過去を振り返ると、2010年頃までは2シーズン連続で同じユニフォームを着用するチームは、たとえば、08/09〜09/10シーズンのアーセナル、リヴァプールなど複数チームありました。
ですが近年では毎シーズン、ユニフォームを刷新するのが通例で、クラブにとってグッズ販売に欠かせないアイテムです。にも関わらず、今回の決定をしたルートン・タウン。
チケット代やストリーミングのコストが上がる中、新しいユニフォームへの買い替えが必要ないため、ファンはお金を節約できます。また、アイテムの寿命が延びるため、環境負荷も減らすことができます。
なお、ルートンの23/24シーズンのホームユニフォームは、プレミアリーグで戦っていたこともあって、2020年にオーナーが変わってから、最も売れたユニフォームだったそうです。
ユニフォームをファッションアイテム、ブランド品として売る流れ、着る流れがある中で、毎シーズン新作を出すのではなく、2シーズンで区切るのは面白い取り組みだと思って他を調べていると、すでにブレントフォードが同様の取り組みをしていました。
先駆け
ブレントフォードは、21/22シーズンにホームユニフォームを2シーズン連続で使うことを発表。
2年後の23/24から24/25シーズンでもその方針を継続しています。
リリースの中で、ブレントフォードCEOのジョン・ヴァーニー(Jon Varney)は次のように話しています。
この2年サイクルは、ファンにとって買い求めやすくなるだけでなく、次世代のビーズファンのために廃棄物を減らし、より環境に優しい未来を推進するという私たちのコミットメントにも合致しています。
ブレントフォードは、さらに、22/23シーズンからはアウェイユニフォームにも同じサイクルを採用すると発表しました。
ルートン・タウン、ブレントフォードともにサプライヤーはUmbroで、今後ほかのチームやブランドにもこの取り組みが広がるのか、注目したいです。
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著者
櫻田潤
インフォグラフィック・デザイナー
サッカーとインフォグラフィックを愛するコンテンツレーベル「VISUALTHINKING」運営。著『たのしいインフォグラフィック入門』『インフォグラフィック制作ガイド』他
コンテンツのソース
A Brief History of Luton Town(Luton Town FC)
Brentford FC 23/25 Home Kit(Umbro)
Brentford’s second kit available now(Brentford FC)
Brentford to continue with same home kit for 2022/23 Premier League season to save fans money(Eurosport)
Brentford Will Extend the Life of Their Home Shirt to the 22/23 Season(VERSUS)
Brentford will wear 2021-22 home kit again next season(BBC)
Luton Town Are Keeping the Same Home Kit for the 2024/25 Season(VERSUS)
Home shirt rolled over for 2024/25(Luton Town FC)