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『羅生門』

芥川龍之介の小説『羅生門』をもとにしたグラフィックノベルです。

芥川龍之介 羅生門 マンガ

『羅生門』とは

死を選ぶか、悪を選ぶか

『羅生門』は、芥川龍之介が学生時代に発表した短編小説で、『今昔物語』をもとにしています。

舞台は天災が続いて荒廃した平安時代の京都。

職を失い、食うに困った男が、このままでは飢え死にという状況で、そのまま死ぬのか、盗人となって生き延びるのか、選択を迫られます。

そこへ登場する一人の老婆。彼女とのやりとりを通じて、男の気持ちに変化が起こります。

グラフィックノベル『羅生門』
芥川龍之介 羅生門 漫画 P1
芥川龍之介 羅生門 漫画 P2
芥川龍之介 羅生門 漫画 P3
芥川龍之介 羅生門 漫画 P4
芥川龍之介 羅生門 漫画 P5
芥川龍之介 羅生門 漫画 P6
芥川龍之介 羅生門 漫画 P7
芥川龍之介 羅生門 漫画 P8
芥川龍之介 羅生門 漫画 P9
残された謎

小説の最後は、次の一文で終わります。

下人の行方は、誰も知らない。

『羅生門』は、飢え死にか盗人(犯罪者)になるかという究極の選択を迫られた男の心の変化を描いた作品です。

最終的に盗人になることを選んで、物語は決着しますが、この最後の一文によって、読者には謎が残されます。

男はそれからどうなったのか。そのまま悪の道を突き進んだのか。それとも、このことを後悔して生きたのか。

映画やマンガに出てくるヒーローの中に、人を救ってそのことを感謝されても、素直に喜ばないタイプが出てくることがあります。

そのタイプのヒーローは、今でこそ人助けをしているものの、かつて何か罪深い行いをしていて、お礼を言われても、「私は人から感謝されるような人間じゃない」とか言って、苦しげな表情を見せます。

もし『羅生門』に後日談があるのならば、この男もそのタイプのヒーローになっているかもしれない、とそんなことを考えながら描きました。



著者

櫻田潤

インフォグラフィック・エディター

情報の理解と伝達にビジュアルを活用することに取り組んでいます。


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