ニューカッスル:耳の不自由なファンのために、音を感じるシャツを提供

ニューカッスル 耳の不自由な方への取り組み

見慣れないロゴ

4月13日に行われたプレミアリーグ第33節で、ニューカッスルの選手はいつもと違う胸ロゴのユニフォームを着ていました。

通常なら、メインスポンサーのSelaのロゴがあるはずのところに、見慣れないRNIDのロゴ。

ニューカッスル 耳の不自由な方への取り組み

RNIDは、「 Royal National Institute for Deaf People(英国王立聴覚障害者協会)」。イギリスにいる1200万人の聴覚障害、難聴、耳鳴りの人たちを支援しています。

RNID

ニューカッスルは、耳の不自由なファンのために、試合体験向上に取り組むキャンペーン「Unsilence The Crowd」をスタート。聴覚障害の方々にもっと観戦を楽しんでもらえるようにする特別なシャツを用意しました。

世界初、音を感じる観戦シャツ

Newcastle SoundShirt

この試合、ニューカッスルの本拠地セント・ジェームズ・パークに招かれた聴覚障害の方々が着たのは、ウェアラブル・テクノロジー・ファッションブランドのキュート・サーキット(CuteCircuit)が開発した「サウンド・シャツ(SoundShirt)」と呼ばれるシャツ。

SoundShirt

サウンド・シャツには28個の小さなアクチュエータ(エネルギーを物理的な動きに変換する装置。たとえば、スマートフォンのバイブレーションで使われている)が埋め込まれていて、それが観衆の声に対応して振動することで、スタジアムの独特の雰囲気を身体で体感できるようにします。

SoundShirt 音を感じるシャツ 仕組み

サウンド・シャツは、シンフォニー・オーケストラでの使用を想定して開発されたシャツで、各パートの音を、たとえばトランペットは腕、ドラムは背中へといった具合にデータを送り、触覚を使ってコンサートの体験を耳の不自由な方にも感じてもらうものでした。

ニューカッスルのスポンサーSelaが、ライヴイベントなどを行うレジャー企業で、この技術に注目。ニューカッスルに教えて、実現に導きました。

サウンド・シャツは音楽イベント、ミュージアムツアー、ビデオゲーム、VRなどでの利用が考えられますが、今回は、世界で初めてサッカー観戦に活用されました。

クラブは、今後ホームで開催されるすべての試合でこの技術を提供することを約束。耳の不自由なサッカーファンが、試合の興奮をより味わえて、スポーツ観戦を身近に感じられるようになることが期待されます。

そのお披露目の試合で、ニューカッスルはスパーズをホームで4-0で破り、新しい技術の船出を祝いました。なお、アレクサンデル・イサクが3点目を決めた際、ゴール・セレブレーションの時に、ダン・バーンは耳の不自由なファンに向けて、イギリス手話を使って「Love the Fans」とメッセージを送りました。

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櫻田潤

インフォグラフィック・デザイナー

インフォグラフィック専門のコンテンツレーベル「ビジュアルシンキング」運営。著書『インフォグラフィック制作ガイド』『たのしいインフォグラフィック入門』


コンテンツのソース

Blue is the Colour – History made with heart-warming half-time moment at Stamford Bridge(Chelsea FC)
Newcastle ‘unsilence the crowd’ by helping deaf fans feel the noise(Premier League)
RNID goes to the Premier League! (RNID)
SoundShirt(Lyric Opera of Chicago)
The SoundShirt(CuteCircuit)
Unsilence the Crowd: Sela donates sponsorship to RNID to mark unique accessible shirt launch(Newcastle United)