制作のきっかけ
代替肉について調べていた時に、このデータを見つけました。一般的な食べ物の温室効果ガス排出量がわかるため、身近に感じるデータです。
代表的な温室効果ガスには、二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素、フッ素ガスなどがありますが、それぞれ温室効果が異なるのを、二酸化炭素換算しています。
牛や羊の温室効果ガス排出が多いのは、反芻動物が消化の過程でメタンをげっぷやおならで放出するためです。メタンは、二酸化炭素と比べ、28倍の温室効果ガスがあると考えられています。
食品1kg生産あたりの温室効果ガス排出量
食品 | 排出量(kg) |
---|---|
牛肉(肉牛) | 99.5 |
ダークチョコレート | 46.7 |
羊肉 | 39.7 |
牛肉(乳牛) | 33.3 |
コーヒー | 28.5 |
チーズ | 23.9 |
魚(養殖) | 13.6 |
豚肉 | 12.3 |
鶏肉 | 9.9 |
卵 | 4.7 |
米 | 4.5 |
豆腐 | 3.2 |
ミルク | 3.2 |
オートミール | 2.5 |
ワイン | 1.8 |
とうもろこし | 1.7 |
小麦&ライ麦 | 1.6 |
豆乳 | 1.0 |
バナナ | 0.9 |
その他の野菜 | 0.5 |
じゃがいも | 0.5 |
りんご | 0.4 |
ナッツ | 0.4 |
根菜 | 0.4 |
柑橘類 | 0.4 |
ラフとデザイン途中
身近なデータだと感じてもらえるように、ただ棒グラフにするのではなく、食品をお皿にのせて、お皿のサイズでデータ量を表すようにしました。棒グラフは補足情報として、インフォグラフィックの下部に入れました。
ラフ段階ではお皿の上の食品のみイラストにして、グラフ部分については考えていませんでしたが、デザインを進める過程で、イラストを追加しました。小さいサイズのイラストなので、できるだけ抽象的にし、それでもピクトグラムよりは要素を増やして食品の実体を感じられるようにしました。
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プロフィール
インフォグラフィック・デザイナー
櫻田潤
インフォグラフィック専門のコンテンツレーベル「ビジュアルシンキング」運営。著書『インフォグラフィック制作ガイド』『たのしいインフォグラフィック入門』他